2026年11月4日(水)21時から、NHK BSプレミアム4Kで「ジョーン・ヒクソンのアガサ・クリスティー ミス・マープル 鏡は横に2」が放送されます。
今回の「鏡は横に2」は、アガサ・クリスティーの長編ミステリー「鏡は横にひび割れて」の後編にあたる放送です。大女優マリーナ・グレッグの周囲に届く脅迫状や、映画撮影をめぐる人間関係が描かれます。
ジョーン・ヒクソンがミス・マープルを演じたBBC版の最終作としても知られる作品です。前編で起きた出来事を振り返りながら、後編のあらすじ、出演者、脚本と演出の見どころを紹介します。
放送日時・番組情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 番組名 | ジョーン・ヒクソンのアガサ・クリスティー ミス・マープル 鏡は横に2 |
| 放送日時 | 2026年11月4日(水)21:00〜22:00 |
| 放送局 | NHK BSプレミアム4K |
| 放送形態 | 字幕版 |
| 主演 | ジョーン・ヒクソン |
| 制作 | BBC(イギリス) |
J:COMテレビ番組表では、11月4日(水)21時から22時までの放送として案内されています。番組表上の表記は「鏡は横に2」で、10月28日に放送された「鏡は横に1」に続く内容です。
「鏡は横にひび割れて」はどんな物語?
「鏡は横にひび割れて」は、アガサ・クリスティーが1962年に発表したミス・マープルシリーズの長編小説です。原題は「The Mirror Crack’d from Side to Side」で、題名はアルフレッド・テニスンの詩「シャロットの女」に由来すると、アガサ・クリスティー公式サイトで紹介されています。
物語の舞台は、ミス・マープルが暮らすセント・メアリー・ミードです。旧友のドリー・バントリーが所有していたゴシントン・ホールを、アメリカの映画スター、マリーナ・グレッグが買い取り、村に新しい風が吹き込みます。
マリーナの邸宅で開かれたパーティーでは、招待客のヘザー・バドコックが毒を盛られ、命を落とします。飲み物はマリーナに向けられたものだったのか、それとも別の人物が狙われていたのか。
事件の背景には、表面からは見えない人間関係が隠されています。
アガサ・クリスティー公式の作品紹介は、事件の物証だけでなく、人間の性格や行動を見つめるミス・マープルの捜査にも触れています。華やかな映画スターの暮らしと、昔ながらの村の人間関係が交差する点が、この物語の特徴です。
後編で描かれるマリーナ・グレッグをめぐる事件
11月4日放送分の番組紹介では、マリーナ・グレッグのもとに何通もの脅迫状が届いていたことが説明されています。しかし、マリーナは脅迫状を深刻に受け止めず、ゴミ箱に捨てて新作映画の仕事を続けています。
彼女が取り組んでいるのは、オーストリア皇后エリザベートの悲劇的な人生を描く映画です。役柄の精神的な重さを抱えながらも、マリーナはこの作品に強い思いを寄せています。
一方、マリーナの役を狙う若い女優のもとにも「あんたが犯人だ」という脅迫電話がかかってきます。脅迫の対象がマリーナだけではないことから、映画の出演者や関係者の間にある緊張が浮かび上がります。
ここで注目したいのは、脅迫状を受け取ったマリーナが、それを捨てて仕事を続けている点です。危険を軽く見ているのか、周囲に心配をかけないためなのか、それとも別の事情があるのか。
番組紹介だけでは本人の意図までは明らかになっていません。
また、若い女優に届いた電話の言葉も気になるところです。誰が、何を根拠に彼女を犯人だと告げたのか。
脅迫の言葉が事件の真相に結びつくのか、それとも周囲を混乱させるためのものなのかが、後編を見るうえでの焦点になります。
番組紹介では、後編の結末や犯人は明かされていません。ここでは未発表の展開を先取りせず、マリーナの映画、脅迫状、若い女優への電話という、放送前に確認できる情報に絞っておきます。
前回(10月28日放送・前編)で起きたこと
前編は2026年10月28日(水)21時から、NHK BSプレミアム4Kで放送されました。番組表.Gガイドの紹介によると、ドリー・バントリーが屋敷を売った相手が大女優マリーナ・グレッグであり、夫とともに村へ引っ越してきたところから物語が動き始めます。
マリーナの邸宅でパーティーが開かれると、村人たちは有名人をひと目見ようと集まります。華やかな催しの最中、招待客のひとりが変死し、その人物はマリーナが飲むはずだったカクテルを口にしていました。
この出来事によって、事件は単なるパーティーでの急死ではなく、マリーナ自身を狙った犯行だった可能性を帯びます。誰が飲み物を用意し、なぜ別の人物が口にすることになったのか。
前編で示された状況を押さえておくと、後編の脅迫状や関係者の言動を追いやすくなります。
前編の番組紹介では、マリーナの屋敷に集まった人々と、カクテルをめぐる変死事件が中心に描かれています。後編を見る前に、事件が起きた場所と、マリーナが本来狙われていた可能性を整理しておくとよいでしょう。
出演者・スタッフとジョーン・ヒクソン版の特徴
ミス・マープルを演じるのは、イギリスの俳優ジョーン・ヒクソンです。アガサ・クリスティー公式サイトによると、ヒクソンは1984年から1992年にかけてBBC版のミス・マープル作品で主演し、BBCは全12作の長編小説を映像化しました。
「鏡は横にひび割れて」は、そのBBC版で1992年に映像化された最後のミス・マープル作品です。ヒクソン版のシリーズを締めくくる作品という点でも、シリーズを見てきた人にとって節目となる一作です。
今回の作品の主な出演者とスタッフは、作品データを掲載するTV Guideで次のように紹介されています。
| 役割 | 名前 |
|---|---|
| ミス・マープル | ジョーン・ヒクソン |
| マリーナ・グレッグ | クレア・ブルーム |
| ジェイソン・ラッド | バリー・ニューマン |
| ドリー・バントリー | グウェン・ワトフォード |
| ヘザー・バドコック | ジュディ・コーンウェル |
| 監督 | ノーマン・ストーン |
| 脚本 | T・R・ボーエン |
| 原作 | アガサ・クリスティー |
警部補クラドックを演じるのはジョン・キャッスルです。TV Guideの出演者一覧では、ジョーン・ヒクソン、クレア・ブルーム、バリー・ニューマンらとともに、クラドック役として記載されています。
ジョーン・ヒクソン版は、原作のミス・マープルが持つ観察力と、村の日常に根ざした推理を映像で表現してきたシリーズです。アガサ・クリスティー公式サイトも、BBC版が原作に比較的忠実に作られ、多くの作品が複数回に分けて放送されたことを紹介しています。
脚本づくりの視点:華やかな舞台に隠された人間関係
この作品から脚本づくりの視点で注目したいのは、事件の舞台を映画スターの邸宅に置きながら、謎の中心を人間関係に据えている点です。
マリーナは映画界で名声を得た人物ですが、村に移り住んだことで、地元の人々や旧来の知人と関わることになります。華やかな邸宅や映画撮影という目を引く設定の内側に、嫉妬、憧れ、距離感、過去のつながりといった感情が入り込む構造です。
事件のきっかけとなるのは、パーティーでのカクテルです。マリーナが飲むはずだったものを別の招待客が口にしたという状況は、誰が誰を狙ったのかという疑問を生みます。
小道具としてのグラスが、人物の動きと事件の発端をつなぐ役割を担っていると考えられます。
さらに後編では、脅迫状と電話が加わります。脅迫状はマリーナのもとに届き、電話は若い女優に向けられます。
似た性質の情報を別々の人物に届けることで、視聴者は両者の関係を考えながら、誰が何を知っているのかを整理することになります。
このように、同じ事件をめぐる情報を複数の人物に分けて与えると、登場人物それぞれの立場や反応に違いを作れます。誰かが脅迫を無視し、別の誰かが恐怖を感じるなら、その反応の差そのものが人物像を伝える材料になります。
脚本を書くときは、事件の説明を台詞だけで済ませず、手紙を捨てる、電話を受ける、グラスを手に取るといった行動に置き換える方法も参考になります。人物の反応を場面として見せることで、視聴者は説明を聞くだけでなく、画面の中から意味を読み取れるようになると考えられます。
登場人物の目的や行動を整理する方法は、印象的なキャラクターの作り方【4つの秘訣】でも扱っています。事件の謎と人物の感情を同時に動かす構成を考える際に、あわせて参考にしてみてください。
後編を見る前に押さえたい見どころ
後編では、まずマリーナが脅迫状をどのように受け止めているかに注目したいところです。危険を感じているのか、仕事を優先しているのか、あるいは脅迫の内容を別の意味で捉えているのかによって、同じ行動でも印象が変わります。
次に、若い女優に向けられた「あんたが犯人だ」という電話です。脅迫する側がどの情報を持っているのか、電話を受けた人物がどのような立場にいるのかが、事件を読み解く手がかりになりそうです。
そして、ミス・マープルとクラドック警部の捜査にも目を向けたいところです。警察が集める物証と、マープルが人々の言葉や振る舞いから読み取る情報が、どのように結びついていくのか。
推理の進み方を追うことで、事件の見え方も変わってきます。
参考にした情報
- NHK BSプレミアム4Kの放送情報・J:COMテレビ番組表「鏡は横に2」
- アガサ・クリスティー公式「Miss Marple」
- アガサ・クリスティー公式「The Mirror Crack’d from Side to Side」
- 番組表.Gガイド「鏡は横に1」2026年10月28日放送情報
- TV Guide「Miss Marple: The Mirror Crack’d from Side to Side」出演者・スタッフ
よくある質問
「鏡は横に2」はいつ放送されますか?
2026年11月4日(水)21時から22時まで、NHK BSプレミアム4Kで放送されます。字幕版として案内されています。
「鏡は横に2」はどんな作品ですか?
アガサ・クリスティーの小説「鏡は横にひび割れて」を原作とするミス・マープル作品の後編です。大女優マリーナ・グレッグの周囲に届く脅迫状や、映画関係者の人間模様が描かれます。
ジョーン・ヒクソン版のミス・マープルは何作ありますか?
アガサ・クリスティー公式サイトによると、BBCは1984年から1992年にかけてミス・マープルの長編小説全12作をジョーン・ヒクソン主演で映像化しました。
まとめ
11月4日放送の「ジョーン・ヒクソンのアガサ・クリスティー ミス・マープル 鏡は横に2」は、「鏡は横にひび割れて」の後編です。マリーナ・グレッグに届く脅迫状、若い女優への電話、前編で起きたパーティーでの変死事件が、後編の注目点になります。
ジョーン・ヒクソン版の最終作というシリーズ上の位置づけに加え、華やかな映画界と村の人間関係を結びつけた物語にも見どころがあります。事件の手がかりだけでなく、登場人物が何を恐れ、何を隠そうとしているのかにも目を向けながら楽しんでください。

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