「ながら読書」で効率よく脚本を勉強する方法

脚本が上手く書けずに迷っている人は、読書量を増やすことで改善することがあります。しかし、そもそも読書が苦手、忙しくて読む時間が取れないという人も多いハズ。そんなあなたにピッタリの読書効率を上げる秘策が、音声読み上げ機能を利用した読書方法です。もともと月に1冊も読めなかった私ですが、1日1冊以上読めるようになりましたよ。

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読書で脚本がレベルアップする理由

まず、なぜ読書が脚本の勉強になるのか説明します。脚本を書く行為はアウトプットです。アウトプットするにはインプットしなければなりません。インプットをしないで脚本を書く行為は、空っぽのジョウロで植物を育てようとすることと同じです。いくら傾けても水は出ず、花は咲かないでしょう。

ジョウロは水を汲みますが、脚本家は経験を積みます。例えば警察を題材にした脚本を書く時、その内情を知る必要があります。しかし実際に司法試験を受けて警察官になって経験を積むわけにもいかないでしょう。そこで読書が役立つのです。警察を題材にした小説やノンフィクションなどを読むことで擬似的な経験を積み、脚本に活かせます。

また脚本力を上達させるハウツー本は多数出版されているし、文章力を磨くための本や、構成を学ぶための本なども星の数ほど存在しています。これらの本を読むことで基本的な文章力が備わるのです。つまり読書をするほど脚本を書く力がレベルアップするでしょう。

忙しい人ほど読書量が増える「ながら読書」

脚本家としてレベルアップするには読書が有効だと理解したところで、そもそも物理的に読む時間がない人もいるでしょう。そんな人にはスマホの音声読み上げ機能による音読がおすすめです。

現代人は何かと忙しく、多くの人がゆっくりと読書をする時間がとれません。せいぜい就寝前か、移動の電車の中くらいではないでしょうか。脚本家を志望する人のなかには会社員や主婦、学生も多いはずです。彼らは「読む時間があれば書く」という考えの持ち主なので、余計に読書の時間が少なくなります。

しかしこのような状況でも、音声読み上げ機能による読書なら、1日1冊以上の本を効率良く読めます。むしろ忙しい人ほど読書効率が良くなる魔法のような方法です。理由は、耳で聞くからです。

通勤や通学の途中、ウォーキングやランニングしながら、お風呂に入りながら、家事や炊事をしながら、ご飯を食べながら、トイレに入りながら、あらゆることをしながら耳で読書ができます。この「ながら読書」を活用すればいままで忙殺されていた時間の9割が、読書時間に早変わりするでしょう。この事実に気づいたとき、私は魔法のようだと感動しました。

音声読み上げ機能の使い方

音声読み上げ機能と聞いて「機械音痴の私にはムリ」と諦める人がいるかもしれませんが、ちょっとまって下さい。なぜなら、スマホさえあれば誰でも利用できる簡単な方法だからです。ちなみにiPhoneでの設定は以下になります。

iPhoneの音声読み上げ機能の設定方法

設定 > 一般 > アクセシビリティ > スピーチ > 画面の読み上げ

たったこれだけで音声読み上げ機能による効率的な読書が可能です。試しにスマホの上部から指2本でスワイプして下さい。音声によるテキスト読み上げが始まるはずです。

音声読み上げ読書のコツ

音声読み上げ機能を初めて使うと戸惑うことがあります。しかし特徴やコツを覚えると快適に利用できるはずです。

基本は電子書籍だけ

音声読み上げ機能を利用できる本は、電子書籍だけです。本棚にあるリアルな書籍は、基本的に音読できません。電子書籍といえばAmazonのKindleが有名ですね。まずは経験することが大事です。無料で電子書籍を手に入れて体験して下さい。

まずSafariやGoogle Chromeなどのウェブブラウザを立ち上げて、Amazonのウェブサイトにアクセスしてログインします。ほとんどの書籍は電子書籍でも購入可能です。今回はお試しなので、無料配布されている新美南吉の「手袋を買いに」(外部リンク)を検索します。詳細画面を表示できたら「ワンクリックで直ぐに買う」をクリックして下さい。

次に、スマホにKindleアプリをインストールしましょう。iPhoneでもAndroidでも無料で入手できます。Kindleを立ち上げたら先程と同じAmazonアカウントでログインします。すると新美南吉の「手袋を買いに」があるはずです。スマホの上部から指2本でスワイプして音声読み上げ機能を体験して下さい。

今回のように著作権が切れた古い小説は無料で読むことができます。それ以外の有料の本もAmazonで購入すればKindleに同じようにリストアップされるのです。ちなみに私はAmazonプライム会員なので、この他に読み放題の本も利用できます。アマプラ会員だと映画も見放題なので脚本家志望の人にはおすすめですよ。

バックグラウンドで再生できない

音楽の場合、聴きながらLINEを打ったりブラウザで検索したりできます。しかし音声読み上げ機能ではできません。なぜなら、表示されているテキストを読み上げる機能だからです。そのためKindleを読み上げる場合、スマホ画面に常に表示する必要があります。移動中も画面をつけたままポケットやバッグに入れておかなければなりません。

誤作動しないかと心配するかもしれませんが、ある程度は安心できます。実際、ポケットに入れた状態で歩いても走っても誤作動したことは一度もないからです。ただ画面の明度を下げることをおすすめします。ポケットに入れた場合、ライトが透けてしまうからです。またイヤホンも有線よりはワイヤレスのほうが動きやすいでしょう。

読み上げが中断してしまう

音声読み上げ機能はテキストを読み上げるものです。そのため画像は読み上げられません。文章の途中で画像や図が挿入されている場合、読み上げが中断する可能性があります。

残念ながら解決する手段はないようです。中断したら再度読み上げをスタートさせる手順を踏まなければなりません。もしくは書籍やスマホのOSバージョンによっては連続して読み上げる可能性もあります。

また画像に文字が書かれていたとしても読み上げられません。あくまでもテキストとして認識される必要があるからです。もし画像からテキストを抽出したい場合は、OCR技術を利用するか、キーボードで手打ちしてください。

漢字を読み間違える

音声読み上げ機能は、しばしば漢字の読み間違いをします。例えば「一つ」を「いちつ」と読んだり「あの方」を「あのほう」と読んだりするのです。都度、単語を登録すると解決できます。

iPhoneによる単語の登録方法

設定 > 一般 > アクセシビリティ > スピーチ > 読みかた

対象となる漢字とその読み方を登録して下さい。例えばわたしは人名や地名などの固有名詞は登録しますが、脳内変換できる程度の些細な読み間違えはスルーしています。いちいち登録する方が面倒だからです。

単語の登録頻度は人それぞれ。内容がインプットできれば問題ない場合と、美しい日本語表現を楽しみたい場合では、読書の目的が違うからです。当然、後者のほうが単語の登録頻度は高くなるでしょう。

内容を理解できない

文章を目で追う読書では、数行前を読み直したり、時には数ページ戻って内容を確かめたりすることができます。しかし耳で聞く読書には適していません。スマホをいちいち操作する手間が億劫だし、思い通りの箇所から読み上げさせるのは難しいからです。

音読に慣れておらず内容が理解できない場合、読み上げ速度を調整することが有効です。iPhoneの読み上げソフトではうさぎとかめのアイコンをタップすることで、速度調節できます。初めのうちはゆっくり聴き、可能であれば同時に文章を目で追うことで慣れるでしょう。

また、文章は反復することでより深く記憶に刻まれます。学校の授業も一度聞いただけですべての生徒が内容を理解できるならテストは満点のオンパレードです。勉強のできる子は反復学習を取り入れています。一度習った箇所を何度も繰り返し学ぶことで知識は定着するからです。読んだり書いたりを反復する作業は苦痛ですが、聞くだけなら大したストレスはかかりません。そのため本の内容を理解したいなら、何度も繰り返して聞くことをおすすめします。

聞くだけでも億劫

いくら読書が脚本のレベルアップに効果的だと言っても、そもそも読書が嫌いな人もいます。活字を読むだけで眠気を誘うような人は、耳で聞くだけでも億劫に感じるかもしれません。そんなときには自分の好きなことと掛け合わせると効果的です。

例えば音楽を聴きながらジョギングや筋トレをする人は多いでしょう。音声読み上げ機能による音読も同じです。私はゲームが好きなので、スマホを2台持ち、一つを読書用、もう一つをスマホゲーム用と使い分けて同時に利用しています。音読を聴きながらゲームをするのです。ゲームをすることには少なからず罪悪感があったのですが、読書を併用することでなくなりました。ただし単純なゲームに限ります。

とにかく自分の好きな時間を利用して読書を日常化することが、読書嫌いを改善するきっかけとなるはずです。

脚本リライトの強い味方

音声読み上げ機能は脚本のリライト作業でも役立ちます。脚本とはリライトを重ねるごとに洗練されるものであり、プロの脚本家も行う作業です。しかしリライト作業を面倒だと感じ疎かにする新人脚本家は少なくありません。なぜなら自分の作品は素晴らしいと思い込んでいるからです。これは主観が抜けていない証拠だといえます。

脚本家は自作であっても冷静に評価できなければなりません。その点、音声読み上げ機能によって自分の脚本を音読すると、客観的な視点に立てます。するとザラザラと違和感を感じる部分に気付くでしょう。それこそがリライトポイントです。なぜ引っかかるのか? 展開が急すぎるのか? 饒舌になりすぎているか? キャラ描写が足りないか? など気になるところに注目してリライトしてください。

まとめ

スマホの音声読み上げ機能は、読書を効率化できるツールです。読書は、脚本の上達に効果的な勉強法なので是非活用して下さい。