主人公の作り方で迷ったら「弱点」から考えよう!

脚本の中心に存在する主人公。その主人公が魅力的であるほど、読者は物語に感情移入します。では、どうすればそんな主人公を生み出せるのでしょうか。記事では、感情移入させる主人公の作り方について解説します。

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主人公の作り方Point1_
人は共通点に感情移入する

人は自分と共通点が多い人に感情移入します。国際的なマラソンレースで、多くの日本人が注目するのは日本人選手です。高校野球に母校が出場すれば、スポーツに興味がなくとも応援してしまいます。

国籍、性別、家族構成、出身校、生い立ちや境遇などなど。おらが村の出身者は、それだけで応援したくなるものです。映画やドラマの主人公にも同様の法則が当てはまります。つまり、主人公と観客の間に共通点を持たせることが作り方のコツです。

主人公の作り方Point2_
弱点に共感する

読者や観客の属性は多種多様。沖縄の漁師とサンフランシスコの警官の間には、共通点が少ないかもしれません。しかし、ある共通点をフックにして、作品に引き込むことは可能です。

それは弱点です。人は誰しも弱点を抱えています。弱点に悩み苦しむ様子は、洋の東西を問わず、また老若男女も問いません。

例えば、人見知りという弱点を抱えた主人公がいたとします。そのような弱点を克服して人間的な成長を遂げる主人公に対しては、漁師も警官も、興味を示す可能性が十分あります。

このように多くの人が共感できる弱点を付与することが、感情移入させやすい主人公の作り方のコツです。

主人公の作り方Point3_
複雑な設定は共感を得にくい

弱点を設定する時は、あまりエピソードを複雑にしないようにしましょう。それが、魅力的な主人公の作り方のコツです。

例えば、人見知りという弱点を持つ主人公。ニートで家に引きこもっていたから人見知りになったという設定だと共感を得にくいかもしれません。なぜなら「ニートだって全員が人見知りになるわけではない」という考えを持つ人も一定数存在するからです。

同じ境遇の人は共感するかもしれませんが、極めて限定的です。より多くの観客から共感を集めるためには、誰もが納得できる設定にしなければなりません。

主人公の作り方Point4_
性格には文句を言えない

読者や観客に「この主人公は自分と同じだ」と共感してもらうには、設定が絶対的でなければなりません。その点、人が生まれ持つ性格は、誰も文句を言えない確固たる要素です。

「わたし人見知りの性格なんです」と言われれば反論の余地はないでしょう。また「私もそうなんです」と共感する読者も多いはずです。

主人公の作り方Point5_
弱点は魅力を生み出す

主人公の弱点は、裏を返せば魅力にも変化します。例えば人見知りの主人公が、人との接触を避けるための仕事として株取引に精通し巨万の富を得たとします。投資家として成功する側面は、読者や観客から羨望を集めるでしょう。

弱点で共感を得つつ、魅力で羨望を集める主人公は魅力的に映ります。具体的なキャラクターの作り方として、まずは万人受けする弱点を考え、極端に飛躍させたり、客観的に思考したりするのはオススメの手法です。

主人公の作り方Point6_
弱点はストーリーを進展させる

脚本のストーリーは、主人公が葛藤し解決策を模索することで前進します。原動力となる葛藤は、弱点から発生するのです。

例えば、人見知りの主人公が、公衆の面前でスピーチをすることになったとします。やりたくないが、やらざるを得ない状況です。葛藤し、進むべき道を模索することでストーリーは進展するでしょう。

スピーチの達人に弟子入りするか、替え玉を用意するか、スピーチ会場を爆破してしまうか、ストーリー展開の可能性は無限です。

どの道を選ぶとしても、人見知りという弱点が葛藤のきっかけになることは変わりません。ストーリーを進展させるためにも、主人公の弱点は重要な役割を果たすのです。

まとめ

読者は、自分と同じ共通点を持つ主人公に興味を惹かれます。多くの人が共感するポイントは弱点です。そのため、主人公の作り方のコツは、弱点を考えることだといえるでしょう。主人公の作り方で迷った際は、弱点から思考することをオススメします。