プロットとは?書き方や意味を徹底解説
この記事は 2020年5月3日 に更新されました。
映画シナリオを作る上で特に作り込んでおきたい物の中にプロットがあります。大まかに話の流れを書く物だという理解が一般的ではありますが、もう一歩踏み込んでどのように使われるのか、どのようにシナリオを考える際に役に立つのかなども含めて解説します。
プロットとは?
プロットとは大まかにストーリーの要約という意味を持ち、「場面ごとに何を起こしたいか、何をやりたいか」という作品のテーマや見せたい物を書いた物です。この性質上脚本を書く前にプロットで見せておきたい描写や伏線をざっと書きあげて、このプロットを元にその作品のテーマを吟味・修正したり脚本を書くことになります。
プロットが存在することで、一貫性のあるテーマやストーリーを保ち、大事な伏線などの描写漏れや、キャラ同士の掛け合いに引っ張られて話が脱線してしまうことを防ぐ事ができます。作品を考える上でプロットはまっさきに作る物であり土台です、これをしっかりと考え書き上げておく事は作品の進行や質に大きく関わってきます。
プロットの書き方
プロットの書き方に決まった方法やテンプレートはありませんが、一般的には小説形式で書かれることになります。「登場人物が何をする」「ここで伏線になるアイテムを見せておく」「キャラクター同士がこのような内容で掛け合いをする」といった必須の描写と、そこで何を見せておきたいかを比較的簡潔に書いておきます。
プロットは映像制作に関わるスタッフに何を作るのか理解してもらい、意思統一を計るためのものでもあるため、あまり冗長になってしまうと見落としが起きてしまいます、基本的にプロットに書くあらすじは必須のものだけに絞ります。
また必要であれば「ここでパンアップ」や「カメラは固定し、主人公が画面外に歩いていく」などの指示などを書いても良いでしょう。
プロットを描く際の注意点
プロットで大まかなあらすじを書けたら、そのシーンの登場人物のプロフィールも添えておきましょう。これを怠るとセリフ一つとっても「どのような表情で言えば良いのか」と役者が迷ってしまい、視聴者に意図しない形で登場人物の心情を誤解されてしまいます。
プロフィールでの人物像と実際に言われるセリフという点を線で繋ぐことで、そこでやるべき動作や表情を出演者やスタッフも想像しやすく、破綻のないシーンを作ることができます。
またストーリーの軸は一つに絞ることが肝要です。群像劇のようなお話もありますが、それを除けば基本的に物語とは大きな一本の流れにそって登場人物が関わっていきます。物語に深みを持たせるためにサブストーリーを増やしすぎて、話の中心となるストーリーが疎かになってしまわないように気をつけましょう。
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