シナリオの書き方が学べる学校4選
この記事は 2020年5月3日 に更新されました。
映画やドラマ、アニメの元となるシナリオは、台本や脚本とも呼ばれています。小説やエッセイなどと違い、独特の書き方が特徴です。シナリオの書き方にはルールやコツがあります。シナリオの書き方を学ぶには教本やチュートリアルブログを参考にして独学する一方、学校に通って集中的に学ぶことも一般的です。記事では、シナリオの書き方を学べる学校・スクールをまとめました。シナリオ学校選びの参考にして下さい。
シナリオ学校「映画美学校」
- 公式(外部リンク):映画美学校
映画美学校は、実践的な映像作りを学べる学校です。1997年に発足後、今は第一線で活躍する多くの映像監督、脚本家、技術スタッフを輩出しています。映画美学校の脚本コースは、多数の映画監督を育てたフィクション・コースに併設された形で、2011年からアクターズ・コースという俳優養成コースと共に始まりました。
監督を目指す者や俳優を志す者が共に学んでいる学校なので、彼らと触れ合いながら映画作りの現場で脚本を勉強することができます。ここが他のシナリオスクールにない魅力です。まずは初等科に通います。クラスは2つあり、平日夜クラスと日曜クラスです。受講者の都合に合わせてクラスを選ぶことができます。その後高等科へ進みます。初等科から高等科まで2年間です。月2回土曜日に行われる初等科と高等科共通の講義もあります。実際に映像作家として活躍中のプロをゲスト講師として招き、講師が手がけた作品の企画開発について質疑応答などを行います。
シナリオ学校「 日本脚本家連盟スクール」
- 公式(外部リンク):日本脚本家連盟スクール
日本脚本家連盟スクールは、多くのプロ作家が在籍している、国内最大の脚本家団体である日本脚本家連盟が運営する学校です。営利目的の学校ではなく、若手の脚本家を育てるために開かれています。そのため、1回あたりの受講料が安いです。講師陣は全員が様々なジャンルで活躍する現役のプロです。長年の現場経験の中で培われた知識やノウハウを教えてくれます。
クラスは、脚本家クラスと放送作家クラスに分かれています。脚本家クラスは50年に及ぶ歴史のある、脚本家やシナリオライター養成講座です。初歩的な原稿の書き方から物語の構成の仕方、セリフの書き方など、脚本やシナリオの基本的な知識と方法を丁寧に指導してくれます。また通常の講義とは別に、少人数のクラスに分かれて作品指導も行われます。各クラスに現役脚本家や放送作家が担当講師として付き添い、ストーリー作りから脚本、シナリオの執筆までを丁寧に個別で指導してくれます。半年の間に、1時間ドラマを1本または2本完成させることを目指します。全くの初心者でも参加できます。
放送作家クラスは、バラエティ番組の作家になりたい人たちのための教室です。企画発表というカリキュラムがあり、選ばれた企画書は実際に放送局で数多くの番組を作っている制作プロダクションのプロデューサーに持ち込まれます。そこで制作プロ側のニーズに合ったものがあれば、さらに番組の成立に向かって進められます。企画が通らなかったとしても、考え方や切り口に魅力があると制作プロ側に見込まれた人は、作家グループの一員として採用されることもあります。
また、本科修了生のみ受講できる研修科もあります。これはプロの講師による個人指導の講座です。期間は6カ月で、ドラマやアニメなどなど希望のジャンルを選びます。 講師を交えての懇親会や合宿などの楽しい企画も沢山あります。 研修科卒業生には各テレビ局の新人賞ドラマコンクールを受賞した人も多く、今はプロとして活躍しています。
シナリオ学校「 日本シナリオ作家協会シナリオ講座」
- 公式(外部リンク):日本シナリオ作家協会シナリオ講座
シナリオ作家協会は、1957年に開設されたシナリオ研究所が母体です。今も語り継がれるような映像作品を生み出した、著名な脚本家を多数輩出しました。ここでのシナリオ習得方法を受け継ぎ、門戸を広く開放したのがシナリオ講座です。シナリオ講座開講後も、多くの実力のあるシナリオライターを育ててきました。
この学校では自分が書いた作品を、講師だけではなくクラス全員で読み、批評します。褒められるだけではなく、弱点を指摘されたり否定的な意見も上げられたりする厳しい場所になります。しかし、受講生同士が互いに刺激し合うことで成長できるのです。
基礎科は16歳以上であれば誰でも受講できます。シナリオを書いたことがない初心者でも通えます。ここでは1時間もののシナリオを書き上げます。基礎科を終了、もしくは習作経験者は、研修科を受講できます。2時間もののシナリオ制作に取り組みます。その他、単発の授業として創作論講義があります。様々なジャンルの映像作家が招かれ、講義形式だけではなく、名作映画の分析や対談、ワークショップといった多様な形式で授業を行います。脚本家からはリアルな創作のコツや表現方法を学べますし、映画監督やプロデューサーからは話題作の制作秘話といった貴重な話を聞けたり、ショービジネスの現状なども知ることができます。
シナリオ学校「シナリオセンター」
- 公式(外部リンク):シナリオセンター
シナリオセンターは1970年、優秀なシナリオライターや脚本家、プロデューサー、ディレクターを養成するために創立されました。シナリオコースでは、目的や年齢に関わらず数多くの受講生が学んでいます。実際、シナリオコンクールの9割をシナリオセンターの受講生が占めています。今では3000人以上がデビューし、600人以上が第一線でプロとして活躍しているのです。長く活躍できる実力あるプロを育てています。
シナリオコースは、受講者の目的に合わせて3種類に分かれており、講義数も違います。じっくり学びたい人はシナリオ作家養成講座を受講します。短期で集中して学びたい場合は8週間講座も設定されています。マイペースに通信講座に通うこともできます。
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