シナリオの書き方が上達するコツ5

良いシナリオの書き方には共通項があります。各要素を取り入れることで、あなたのシナリオをドラマチックに輝かせるでしょう。記事では、特に重要な5つのコツについて解説。シナリオの書き方で迷った際の参考としてください。

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シナリオの書き方のコツ1_
対立と決断を積み重ねる

シナリオは対立からはじまります。

【プロット例】
闇取引の現場に偶然居合わせた男。犯罪組織の目を盗んで大金を奪って逃げる。おかげで殺し屋に追われ、命が危険にさらされる。

男は自分の決断をきっかけに、殺し屋や犯罪組織と対立します。そこから命をかけた決断の連続です。もし、男が金には目をくれず家に帰れば、対立は生まれませんでした。すなわちドラマに発展しないのです。

また、このような大きな決断(犯罪組織から金を奪う)を下す前には、小さな決断を積み重ねます。シナリオの主人公は、自分自身の決断によって、日常から追い出されるのです。

決断がシナリオのプロットを進めます。対立する相手(殺し屋や犯罪組織)にどう反応し、どんな決断を下すかが見どころです。大抵の場合、本人は正しいと思っても、結果的に間違った選択を繰り返し、破滅へと向かいます。

シナリオの書き方で迷ったら、主人公の決断に着目すると良いでしょう。そこからさまざまな可能性が生まれます。

シナリオの書き方のコツ2_
共感できるキャラクター

読者は、シナリオのキャラクターが弱いほど共感します。その感情は同情に似ているかもしれません。キャラクターに対する同情は、シナリオに対する興味と言い換えられるでしょう。すなわち「この後どうなるのか?」と物語にひきつけられます。

【プロット例】
ひねくれて育った街のチンピラにはサッカー選手になるという夢がある。しかし大きすぎる夢は現実味を持たない。このままほそぼそと生きていくしかないと諦めていた矢先、彼の夢を唯一応援していた友人が死ぬ。これをきっかけに行動を起こすチンピラ。

現実世界には、このチンピラと同じように夢を抱えているが実現できない境遇の読者がいます。彼らは、主人公に自己投影をして応援したくなるはずです。

共感を得るにはもう一つ大事な要素があります。それは主人公が行動を起こす動機がシンプルであることです。例では友人の死という、誰が見ても納得できるシンプルな出来事が背中を押しています。

シナリオの書き方で悩んだら、共感しやすいキャラクターが存在するかチェックしてはいかがでしょうか。

シナリオの書き方のコツ3_
キャラクターの成長を見せる

キャラクターを変化させることは、優れたシナリオの書き方のコツです。実際、シナリオの冒頭とラストで比べた時、キャラクターがまったく変化しないことはありえません。

一方、キャラクターに欠点は必須です。内面的な要因はもちろん、恵まれない環境などのような外的要因も含みます。彼らは、シナリオ全体を通してそれらを改善しようと努力します。

キャラクターの努力こそ、観客の琴線に触れるポイントです。観客はキャラクターの変化の目撃者であるため、克服する問題が大きいほど、シナリオの最後が盛り上がります。

キャラクターがもがき苦しむ様子と、そこで払う犠牲や努力を描くことが、良いシナリオの書き方の基本です。その見返りとして得る報酬を、キャラクターと観客はともに享受します。

シナリオの書き方のコツ4_
複雑な感情を織り交ぜる

現実の人間はさまざまな感情を有しています。もちろん、喜びや悲しみのような、相反する感情も持ち合わせているでしょう。それらはシナリオにも含まれていなければなりません。

シリアスな冒頭、コメディーチックな展開、悲しみの涙など。色とりどりの感情が伝わるシナリオは優れています。人生そのものであるかのようなシナリオには現実味があるからです。

シリアスなシナリオだからコメディーを混ぜてはいけない、ということはありません。現実の人生が悲喜こもごもだからこそ、シナリオも同様に複雑であるべきです。すべての感情を織り交ぜることが優れたシナリオの書き方のコツです。

シナリオの書き方のコツ5_
リアリティを追求する

映画やドラマの視聴者は、本物を求めています。シナリオはフィクションですが、実在に存在すると錯覚するほどのリアリティが必要です。

TwitterなどのSNSでは、あらゆるユーザーがプライベートな事情を暴露しています。現代人は、隣人のプライベートをのぞき見していると言っても良いでしょう。彼らを満足させるシナリオを書くには、リアルよりも現実的なストーリーが必要です。

シナリオという創作物にリアリティを含める書き方は存在します。シナリオライターが自身の感情を礎にするのです。自分のプライベートな経験や性癖をさらけ出す必要はありません。うそ偽りのない感情を出すのです。

自分の弱みを見せつけることにもなるでしょう。弱みを持つキャラクターは、観客から共感を得ます。「悩んでいるのはあなただけではない。みんな同じだ」というメッセージがシナリオの中心です。

うそや作り物を技術で飾り立てる書き方では、観客は感動しません。ライターは、自分に正直でいること、それが優れたシナリオの書き方のコツです。

まとめ

シナリオの書き方のヒントは、どこにでも転がっています。 友達との雑談や家族の食事、何気ない日常にアンテナを張ってください。現実の出来事に共感したり、思いやりを持って接したりすることが大切です。これが良いシナリオの書き方を身につける基本です。