タイトルとは? 脚本を際立たせる題名に欠かせない3つの特徴
この記事は 2023年10月24日 に更新されました。
シナリオを書く場合には、タイトルについて配慮することが大切です。読者や観客の興味を引き付けられるタイトルには特徴があります。記事では、良いタイトルの特徴を3つ紹介します。自作の題名をつける際の参考としてください。
目次
タイトルとは?
脚本のタイトルとは、題名や表題、作品名のことです。連続ドラマでは、作品全体を示すメインタイトルの他に、各話ごとのサブタイトル(副題)が設定されることがあります。
また、映画やテレビの字幕を指してタイトル(字幕タイトル)と呼ぶことがあります。
タイトルにこだわる意味
苦労して脚本を書き上げたとしても、タイトルを軽んじる人がいます。なかには「(仮)」のままシナリオコンクールに応募する人もいます。これはもったいないことです。
脚本のタイトルは、作品の名前です。作品は我が子も同じ。もし、自分に子供が生まれたとして適当な名前を付ける親はいません。将来への願いや特別な意味を込めて名前を考えます。
脚本のタイトルもよく吟味してください。こだわってつけたタイトルは多くの人の目に止まり、親しまれるはずです。
脚本を際立たせるタイトル(題名)の特徴
脚本を際立たせるタイトル(題名)には共通する特徴があります。タイトルをつける際の参考としてください。
タイトル(題名)の特徴1_
言葉を吟味する
作品を立派に見せたいがために、タイトルで見栄を張ることがあります。難しい言葉を使ったり、特殊な専門用語を用いたりしがちです。
しかし、難解な言葉は、逆にタイトルの魅力を損なうことがあります。意味やニュアンスが伝わらず、読者や観客の興味を惹きつけられないかもしれません。
脚本のタイトルは、シンプルでわかりやすい方が適しています。タイトルをひと目見ただけで、脚本のテーマや内容が伝わるようなタイトルを目指しましょう。
そのためには、言葉を厳選します。作品のテーマを一言でズバリと射抜くような言葉を選んでください。
誰もが知っている平易な言葉を選ぶことも重要です。馴染みのない単語や読み方が難しい漢字ではイメージできません。
タイトルを決める際は、平仮名、片仮名、漢字の使い分けも重要です。漢字を平仮名に直すと、柔らかいイメージになります。現代的な作風をアピールしたいなら、片仮名を用いると効果的です。
タイトル(題名)の特徴2_
脚本イメージとマッチさせる
タイトルを考える時は、テーマと合うよう気を使います。例えば、渋い時代物のシナリオには、古風な言葉がマッチする一方、片仮名では雰囲気にあわないこともあるのです。
また、爽やかな青春物のシナリオを書くなら、流行の言葉や英単語、擬音語などを加えてみましょう。若々しさや斬新さが漂うので、シナリオのイメージに合うタイトルがつけられます。
さらに、タイトルを付ける際は、女性向けや男性向け、若者向けや高齢者向けなど、性別や年代を意識することも大切です。それぞれの性別や年代に馴染みやすい言葉を調べてみましょう。
タイトルをつける前に、シナリオのテーマを十分に把握しておくことも大事です。シナリオの世界観と一致する言葉をあらかじめリストアップしておけば、ふさわしいタイトルが浮かびやすくなります。
タイトル(題名)の特徴3_
リズム感を重視しよう
いくつかの言葉を思い浮かべたら、並べ替えてタイトルを模索しましょう。組み合わせは無限に考えられるので、じっくり検証してください。
また、タイトルを口に出して確認することも大切です。音読によって、タイトルのリズムが確かめられます。
リズムの良い言葉は耳に心地よいものです。印象が良いだけでなく、人の記憶にも残りやすいでしょう。シナリオのタイトルをつける場合は、意味や字面などの見た目だけではなく、耳で聞いた時の印象も重視しましょう。
まとめ
シナリオのタイトルは、読者や観客が一番に触れる作品の顔です。そのため考え抜く必要があります。意味を考え、字面を目で見て、声に出して音で聞いて、最高のタイトル(題名)を考えてください。
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