脚本の書き方で迷わない!初心者にオススメな5ステップ

120分の映画脚本は、400字詰め原稿用紙120枚程度、約5万文字です。脚本を書き上げるだけでも、並大抵のことではありません。しかし、やりがいは十分あります。納得できる脚本を書くためには、脚本を書くための基本的な手順を習得しておくことがオススメです。脚本の書き方で迷わないための5つの手順を紹介します。

sponsored
sponsored

脚本の書き方はステップ・バイ・ステップ

一度も脚本を書いたことがない人は、どこから手を付ければよいかわからないかもしれません。また、初心者の方のなかには、脚本を書くこと自体を難しく考え過ぎているケースもあります。

確かに脚本執筆は大変なプロセスですが、項目ごとに区切って、ステップ・バイ・ステップで取り組めば、初心者でも書けるはずです。以下では、脚本の書き方を5つのステップに分けて解説します。

脚本の書き方ステップ1_ログラインを書く

ログラインとは、脚本を表す一文のことです。ログラインを書くためには、自身が考えたストーリーの主人公や山場を把握する必要があります。脚本を書く時に、作家の道標として役立つはずです。またログラインは、脚本を書く工程の中で変更する可能性があることを理解しておきましょう。

ログラインの書き方は自由ですが、できるだけ短い言葉で簡潔に書きます。ログラインは、短くて内容が凝縮されているほど良いです。例えばエレベーターで映画会社の偉い人と一緒になったとします。

「どんな脚本を書いているの?」
「○○な話です」

一言で脚本の魅力が伝わるログラインを用意していれば「ちょっと詳しく話を聞かせてよ」となるかもしれません。ログラインに含むべき要素は以下です。

  • 主人公がどのようにストーリーに関係するか
  • 対立する存在(敵・ライバル)
  • 脚本のジャンル(シリアス、コメディー、恋愛、etc.)が伝わる語り口

逆にログラインに含めないほうが良い要素もあります。

  • キャラクターの名前
  • ラストのネタバレ

ログラインの書き方を身につけるには、実例を参考にすると良いでしょう。

『羊たちの沈黙』
若くて美しいFBI捜査官が、人間の皮を剥ぐ殺人鬼を逮捕するために、更に危険な殺人鬼と交流する話

『ボーン・アイデンティティ』
記憶喪失の男が、体に染み付いた暗殺能力を駆使し、次々襲いかかる敵を退け、自分の正体を追求する話

『生きる』
余命宣告を受けた市役所職員が、人生が無意味だったと絶望し、生きた証を残そうとして、公園作りに命をかける話

◆ログラインについて更に詳しくまとめた記事を読む

脚本の書き方ステップ2_アウトラインを作成する

脚本のストーリーの概要を表したものがアウトラインです。箱書きや構成ともいいます。物語の盛り上がり所(エピソード)を順番に書いてください。エピソードごとに付箋へ書き、壁に貼り付けても良いです。付箋の場合、エピソードの順序を容易に変更できるメリットがあります。また、各エピソードは短文で書くべきです。

エピソードの並べ方や構築に悩んだら、起承転結や三幕構成といった基本構造をフォーマットにしても良いでしょう。一般的な脚本のアウトラインは、事件が起こり、対立が発生し、それらが解決したり変化したりした後、結末を迎えます。

脚本の書き方ステップ3_エピソードを充実させる

前段で作成したアウトラインに肉付けをします。各エピソードが独立した短編小説となるほど、充実させてください。脚本家としてのオリジナリティを発揮するフェーズであり、自由な発想が求められます。

書き方に決まりはないので、あなたが生み出したキャラクターや世界観が魅力的になるよう意識してください。

脚本の書き方ステップ4_脚本を書く

この段階になって初めて脚本を書き始めます。これまでの準備作業が順調であれば、脳内に浮かぶ映像を文字として書き起こしていくだけの作業です。しかし、実際は新たなアイデアが生まれたり、構成の矛盾を発見したりするため、一筋縄には行きません。

また、脚本は小説と違い規定のフォーマットが存在します。セリフやト書き、柱などの書き方は決まっているのです。初心者は、これらの基本ルールを学ぶことをおすすめします。

◆脚本(シナリオ)の書き方ルールを今すぐ確認する

脚本の書き方ステップ5_リライト

苦労をして脚本を書き上げたとしても、それで完成ではありません。リライト作業が待っています。リライトは、書き上げた脚本を自ら読み直したり、第三者に読ませて感想をもったりした上で、内容をブラッシュアップする作業です。

初稿(一回書き上げた脚本のこと)は、感情のおもむくまま、直感的に書き上げられるでしょう。しかし冷静に読み返すとつじつまが合わない箇所や、魅力に乏しい箇所が必ず見つかります。そのような脚本上の欠点は修正しなければなりません。

該当する箇所だけ修正するのではなく、関連するいくつかの箇所も同時に修正するのが一般的です。また、二度三度と読み返す中で、その都度新たな修正箇所を発見します。そのため、リライト作業は複数回に渡ります。プロの脚本家であっても、2稿、3稿と重ねるものです。

初心者であるほど一度書き上げただけで完成作品にしてしまいがちです。リライトを重ねるほど、脚本は洗練され、魅力的に成長すると理解して、何度も書き直しましょう。

まとめ

脚本の書き方や執筆の順序に決まりはありません。記事で紹介した脚本の書き方の順序はあくまで一例です。しかし、初めて脚本を書こうと思った初心者や、どこから書き出せばよいか迷ってしまう方は、記事で紹介した脚本の書き方を参考にしてください。その上で、あなたにマッチした書き方を模索すると良いでしょう。あなたの脚本執筆の一助になれば幸いです。