「シナリオが書けない!」を打破するフリーライティングのメリットとコツ

この記事は 2022年3月1日 に更新されました。

突然、シナリオが書けない状況におちいる方もいるでしょう。いわゆるスランプと呼ばれる状況です。構成を考え過ぎたり、テーマに縛られすぎたりと原因はさまざま。改善するには、とにかく書く手を動かすことが大切です。記事では、そのような際に有効なフリーライティングについて紹介します。

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シナリオが書けない時の対処1_
フリーライティングとは

脚本やシナリオに限らず物語を書くには、起承転結を考えたり、詳細な構成を組んだりといった下準備から取り組む方法が一般的です。しかし、論理的に物語を構築する作業は、慣れない人にとっては難しいと言われています。

結果、考えすぎてしまいシナリオが書けない状況におちいってしまうのです。もちろん論理的な視点でストーリーを生み出す作業は大切ですが、筆が止まってしまってはいけません。書き続けていなければ、作家としての腕は錆びてしまうでしょう。

そのような際には、直感的に物語を書く「フリーライティング」という手法が有効です。フリーライティングであれば、構成などのロジカルなルールを無視して、自由な発想で執筆できます。インスピレーションに従って、自分でも驚くような展開を生み出せるでしょう。

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シナリオが書けない時の対処2_
フリーライティングのメリット

フリーライティングを取り入れることでシナリオが書けない状況を打破できるかもしれません。そのメリットについて詳しく解説します。

よりクリエイティブに!

シナリオの執筆は、事務作業とは違いクリエイティブな作業です。脚本家は常にインスピレーションを求めています。思うように刺激を得られない場合、シナリオを書けない状態におちいることもあります。そのような状況を打破するために、フリーライティングは有効です。

物語の概要や執筆メモを頼りにシナリオを書こうとすると、論理的につながらないなどの障害につまずいてしまうことがあります。一度つまずくと思考が止まり筆も止まってしまうかもしれません。事前準備が執筆の弊害となることもあるのです。

一方、フリーライティングはワンアイデアから書き始められます。制約がないために自由に書き連ねることが可能です。この執筆方法は、脚本家自身が気づかなかった発見につながることもあります。

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よりスピーディーに!

フリーライティングでシナリオを書く際は、元となるメモやプロットが存在しないため、書くスピードが早いです。考えながら執筆するというよりは、思いついたことを書き連ねるイメージです。

論理的に結びつかない部分も発生することは承知の上で、次々とエピソードをつなげることで、迅速に物語にエンドマークをつけられます。

脚本家志望の中には、いつまでもシナリオが完結しないという悩みを持つ方が少なくありません。そのような悪癖を持つ方でも、フリーライティングを利用することで、とりあえずストーリーを完結させることが容易です。

シナリオが書けない時の対処3_
フリーライティングの始め方

シナリオが書けない時に有効なフリーライティングですが、始めるために特別な準備は必要ありません。紙やパソコン、あとは少しのアイデアだけで結構です。

脚本家は、脳内に散らばったアイデアを集めて書きます。自分が書いた言葉から刺激を受けて、連想ゲームのように次々と書き連ねてください。

フリーライティングは書き方にルールがありません。そのため、際限なく意識が広がり、逆に考えがまとまらないこともあるのです。そのような事態を避けるため、作業を時間で区切ると有効です。例えば1時間と決めて自由に書き出し、時間がきたら作業をストップして書いた内容を見直します。

書き連ねた物語が良い場合、そのまま続けてください。もし内容に納得できない場合は、別のアイデアやテーマから書き直しても効果的です。または、構成などからロジカルにストーリーを構築する手法へ立ち戻ってもよいでしょう。

フリーライティングは独特な執筆方法であるため、はじめは戸惑うかもしれません。しかし、何度も挑戦することでコツを掴むことができるはずです。

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シナリオが書けない時の対処4_
フリーライティングのコツ

フリーライティングにはルールがありません。しかし、上手に活用するためのコツは存在します。以下では具体的に紹介するので、シナリオが書けない時の参考としてください。

とにかく書く

フリーライティングを身につけるには、とにかく書くことが大事。書く時のポイントは、ロジックが間違っていても、箇条書きだとしても、頭に浮かぶすべてのアイデアを書き出すことです。

文法が意味不明でも、固有名詞が適当であっても構いません。なぜなら、第三者に見せる文章ではないからです。ここで吐き出したアイデアは後に吟味して、自ら書き直します。

そのため、まずは立ち止まらずに書くことを意識してください。

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アウトラインを作り込まない

長い間、アウトラインや外堀を考えてから、ロジカルにシナリオを書いていた人にとって、フリーライティングは勇気が必要な執筆方法かもしれません。それでも、事前情報はできるだけ少なく制限し、ワンアイデアのみを頼りに書くことをオススメします。

直感に従って書くことで、自分でも気づかなかったテーマを発見できる可能性があるからです。頭でっかちにならず、心に従って書いた物語のほうが、読者の胸にも刺さります。

書き込む時間を制限する

書き続ける時間を30分、1時間と設定してタイマーをセットします。その時間内はとにかく休まずに書く、というルールを設定しましょう。パソコン画面を眺めているだけでは物語は生まれません。

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書き終えたらロジカルに推敲する

フリーライティングだけで、物語は完結します(完結させてください)。しかし、それだけでは、脚本は売り物にならないでしょう。完結した物語をたたき台として、構成を組み、ストーリー展開に緩急をつけます。

エピソードがつながらなくなったり、何かが足りないと感じたら、再びフリーライティングへ戻ります。このように右脳と左脳をその都度使い分けてシナリオを書き続けてください。

まとめ

シナリオが書けない時に、パソコン画面をにらんでいても無意味です。とにかく手を動かして、一文字でも多く書いてください。その際、フリーライティングという手法が有効です。フリーライティングであれば、直感的かつスピーディーに、クリエイティブな文章を生み出せます。シナリオが書けない時の対処法としておすすめです。

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