脚本の題材とは?テーマを伝える作り方とコツ

テーマとジャンルの決め方

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脚本を書き出す最初のステップはテーマを決めることでした。次にすることは、テーマを伝えるための材料となる「題材」をそろえることです。

この記事では、脚本家としての視点から、題材とは何か、題材が持つ役割、そして題材を作るときのコツについて解説します。題材選びに迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

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題材はテーマを伝えるためのもの

脚本を書く上で、作者の主張がテーマです。そして、テーマを伝えるための材料を題材といいます。

料理に例えると、テーマを「カレー」とした時、題材とは食材のことです。カレーを作るために肉、野菜、カレー粉、お鍋が必要なように、脚本を書くためには、主人公、ヒロイン、敵役、舞台設定が必要です。

このことから分かる通り、題材は一つではありません。つまり、ひとつのテーマを伝えるためには複数の題材が必要です。

例えば、「家族の絆」をテーマにした脚本を書く場合、「離れて暮らす親子」「すれ違う兄弟」「亡くなった祖母からの手紙」といった要素が題材になります。テーマという抽象的な主張を、こうした具体的な題材という形に落とし込むことで、観客や読者に伝わりやすくなるのです。

題材は身の回りから選ぼう

題材は、ひとつずつじっくりと決めましょう。題材を決めるときのコツは、身の回りから選ぶということです。つまり、見栄をはって背伸びしないように気をつけてください。

本格的なカレーを作ろうとして、味の見当もつかない香辛料や隠し味として奇抜な食材をいれると、多くの場合はおいしく作れません。

脚本の題材選びも同じで、世間からの注目が集まっているから、かっこいいからなどの理由で安易に題材を選ぶと、リアリティのないウソっぽい脚本になってしまいます。

一方、自分の実体験や実際に感じた感情を題材にした脚本には説得力が生まれます。それは読者や観客の興味を引く、大きな魅力になるはずです。

例えば「最近話題のVRやメタバースを題材にすれば注目されるはず」と、自分がよく知らない分野を見栄で選んでしまうのはNG例です。描写が浅くなり、どこかで見聞きしたような薄い脚本になりがちです。一方で「学生時代に経験した部活でのいざこざ」のように、自分が実際に体験し、感情を伴って覚えている出来事を題材にすれば、セリフや行動の一つひとつに説得力が生まれます。

題材選びの幅を広げる取材

ただし、経験したことだけを書くべき、というわけではありません。知らない世界、未知の分野を題材に脚本を書くこともあるでしょう。

そのような際には取材をするように心がけてください。書籍や映像資料、過去の同じジャンルを扱った映画などを取材すると参考にできます。

例えば、医療現場を題材にした脚本を書く場合、医療系のドキュメンタリーや専門書、過去の医療ドラマなどを取材することで、専門的なディテールに説得力が生まれます。取材が上手になるとクリエイティブの幅が広がります。




題材をストックできる日記

また、身近で起きることは常日頃からメモして控えておくことをおすすめします。人間の記憶力というものはあてにならないもので、せっかく貴重な体験をしたとしても都合よく思い出すことができません。そのため、気になる出来事があるたびに控えておくといいのです。

その日に起きたことを思い返して、もっとも印象深かったことを書き留めておくだけで、後々の題材になることがあります。その点で、日記をつけることは効果的です。スマートフォンのメモ機能を使えば、通勤中や寝る前のちょっとした時間でも記録を続けられます。

題材はテーマに合わせて厳選する

こうして題材を集めていくと愛着がわきます。そして、ついついあれもこれもと脚本に組み込もうとするのです。実はこれが大きな落とし穴なのです。

集めた題材は、すべてを使うことはできません。なぜなら、テーマとそぐわない題材もあるからです。

カレーを作るとき、シチューも好きだからといってシチューのルーを入れてしまうと、それはもうカレーではなくなってしまうでしょう。

脚本で言うところの、テーマを伝えるという大前提が崩れてしまう状態です。テーマを伝えるために必要な題材だけを厳選してください。

題材に関するよくある質問

Q. 題材とテーマの違いは何ですか?

テーマは脚本を通して伝えたい作者の主張やメッセージであり、題材はそのテーマを伝えるための具体的な材料です。例えば「友情の尊さ」がテーマなら、「幼馴染との再会」や「すれ違いからの仲直り」といった出来事が題材になります。

Q. 題材が思いつかないときはどうすればいいですか?

身の回りの出来事を振り返ってみましょう。日記をつけておくと、過去に感じた印象的な出来事を題材として見つけやすくなります。また、知らない分野については取材を通じて題材の幅を広げることもできます。

Q. 集めた題材はすべて脚本に使うべきですか?

いいえ。集めた題材の中から、テーマを伝えるために必要なものだけを厳選してください。テーマに合わない題材を盛り込むと、伝えたいメッセージがぼやけてしまいます。




まとめ

題材はテーマを伝えるためのものです。自分の身の回りの出来事や実際に感じた感情などを元にして考えるとリアリティが生まれます。知らない分野は取材で補い、日記でストックした題材の中から、テーマに合うものだけを厳選してください。あれもこれもと盛り込みすぎるとテーマがうまく伝わらなくなるため、バランスを見て取捨選択することが大切です。

脚本の書き方をさらに学べる本

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